こんにちは、名作映画には名音楽がつきものです。
そして数々の名作映画たちを彩り盛り上げているのが、サウンドトラック。
有名アーティストが参加する主題歌はもちろん、SF映画などを盛り上げる壮大なオーケストラサウンドから、感動のラブシーンにはバラードと、実に様々な内容が楽しめます。
今回は、そんな映画サントラの中から80年代を象徴する「フラッシュダンス」のオリジナル・サウンドトラックについてまとめてみました。
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Contents
- 1 フラッシュダンス サントラの曲名や曲目を紹介
- 1.1 1.「Flashdance What A Feeling」(フラッシュダンス~ホワット・ア・フィーリング): アイリーン・キャラ
- 1.2 2.「He’s A Dream」(ヒー・イズ・ア・ドリーム):シャンディ
- 1.3 3.「Love Theme」(フラッシュ・ダンス~愛のテーマ):ヘレン・セント・ ジョン
- 1.4 4. 「Manhunt」(マンハント):カレン・カモン
- 1.5 5. 「Lady, Lady, Lady」(レディ・レディ・レディ):ジョー・エスポジト
- 1.6 6. 「Imagination」(イマジネーション):ローラ・ブラニガン
- 1.7 7. 「Romeo」(ロミオ):ドナ・サマー
- 1.8 8. 「Seduce Me Tonight」(甘い誘惑):サイクルV
- 1.9 9. 「I’ll Be Here Where The Heart Is」(アイル・ビー・ヒア・ホエア・ザ・ハート・イズ):キム・カーンズ
- 1.10 10. 「Maniac」(マニアック):マイケル・センベロ
- 2 私なりのまとめ
フラッシュダンス サントラの曲名や曲目を紹介
1983年公開映画「フラッシュダンス」は、昼は溶接工、夜はクラブでダンサーとして働きながらプロのダンサーを目指すヒロインの挫折と成功、そして恋を描いた、1980年代を代表する青春ダンスムービー。
また、ブレイクダンスをハリウッド映画として取り上げた最初の作品であるとともに、女権拡張を唱えた1980年代を象徴する作品です。
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映画公開後2週間で、全米で70万枚、最終的に600万枚の驚異的セールスを記録。
翌年のグラミー賞でベスト映画&TVアルバム賞に輝いています。
ドナ・サマーを代表とする”ミュンヘン・ディスコ”生みの親、ジョルジオ・モロダーが音楽を担当。
主演のアイリーン・キャラによる主題歌「フラッシュ・ダンス~ホワット・ア・フィーリング」アカデミー主題歌賞を受賞。
また全米No.1を記録したマイケル・センベロの「マニアック」といった、サントラ収録曲として録音されたキャッチーなポップスの数々を含め、衝撃的な1枚だと絶賛されています。
1.「Flashdance What A Feeling」(フラッシュダンス~ホワット・ア・フィーリング): アイリーン・キャラ
主人公アレックス(アイリーン・キャラ)が自転車に乗って溶接工として働く工場へと向かうオープニング、夢に向かって頑張っているヒロインが、夜明けの町を走るタイトルバックに主題歌が流れるのがこの曲です。
全米チャートでは6週間にわたってNo.1の座を死守し、ゴールド・ディスク認定。
1984年にはアカデミー歌曲賞とゴールデングローブ賞 主題歌賞を受賞。
この曲は歌詞を主演のアイリーン・キャラと、イギリスの映画音楽制作者キース・フォーシーが担当、そしてメロディはドナ・サマーを始めとして数多くのアーティストを手掛けた“ディスコの父”の異名を取るあのジョルジオ・モロダーが作り上げた渾身の作品となっています。
また、日本では麻倉未稀がカヴァーして大映ドラマ「スチュワーデス物語」の主題歌として使われました。
2.「He’s A Dream」(ヒー・イズ・ア・ドリーム):シャンディ
昼間は溶接工として働き、夜はダンサーとして舞台に立つため酒場へ。この時に流れるのがこの曲です。
アレックスが舞台で水浸しになると言ったら、この曲を思い出す人が多くいると思います。
ギターのリフにささやくようなシャンディのヴォーカルのこの曲には…
「このギターの音、グランジ世代もしびれるだろーってか、めっちゃかっこいいのよねー」
と、今でも大人気です。
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3.「Love Theme」(フラッシュ・ダンス~愛のテーマ):ヘレン・セント・ ジョン
店を出たアレックスとリッチーは、ジョニー・Cに絡まれ、そこに若き社長ニックが登場。
「送るよ」というニックに、アレックスは「自転車で帰るから大丈夫」といい、ニックは黙って車で後を追い、ヘッドライトで照らすシーンに流れるのがこの曲です。
ピアノのアルペジオが印象的なインストロメンタルです。
この曲はグラミー賞ベストポップインストゥルメンタルパフォーマンスにノミネートされました。
ちなみにヘレン・セント・ジョンはイタリアの女流ピアニスト、シンガーソングライター、作詞家、レコーディングアーティストです。
同じ年の映画「スーパーマンIII/電子の要塞」1983米。
こちらでもショルジオ・モロダー作曲の愛のテーマを演奏してました。
4. 「Manhunt」(マンハント):カレン・カモン
アレックスが踊る店にはコメディアン志望のコック、リッチーがいました。
久々に店のステージに上ることにビビっていましたが、客にののしられると開き直って放った言葉が大ウケとなり、彼は上機嫌でステージを後にします。
その彼が紹介して次にステージに現れるのが、シンシア・ローズ扮するティナ、彼女がパワフルに踊るこのナンバーがこの曲です。
カレン・カモンは日系アメリカ人のシンガーで”KAREN ICHIUJI”の名で活動もしていました。
また、この映画音楽のプロデューサー、フィル・ラモーン夫人でもあります。
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5. 「Lady, Lady, Lady」(レディ・レディ・レディ):ジョー・エスポジト
アレックスとニックが結ばれ、二人が一緒に過ごす場面のバックに使用されています。
哀愁が漂い、心に染みるバラードには今でも根強い人気があり、2017年公開の映画「君の名前で僕を呼んで」にも挿入歌で流れていました。
しかし数々のヒット曲が収録されているにも関わらず、全米チャート83位で終わり、悔しがっていたファンも多くいます。
日本でも84年に、寺内タケシとブルージーンズへの参加でも知られるジャズシンガー 西村協がカバーしていました。
6. 「Imagination」(イマジネーション):ローラ・ブラニガン
主人公アレックスの友人ジーニーがフィギュアスケートの試合に臨む場面。彼女が選曲したのがローラ・ブラニガンの代表曲で、79年のイタリアのヒット曲をカバーしたもので、82年の年末から翌年にかけて全米2位の大ヒットとなり、グラミー賞の候補にもなりました。
また日本では松田聖子がカバーして話題となりました。
ちなみに2004年8月、脳動脈瘤のためニューヨーク州の自宅で死去しています。47歳でした。
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7. 「Romeo」(ロミオ):ドナ・サマー
店の仮装パーティに「ロスに行ってビッグになるゼ」と言って旅立ったはずのチャーリーが、ワニの着ぐるみを着て店に帰って来る場面。
アレックスはピエロの扮装。嬉しい再会も、チャーリーは愛するジーニーがジョニー・Cと寄り添って店を出るところを目の当たりに。。。
そのパーティ場面で流れるのがこの曲です。
「ディスコの女王」とまで呼ばれたR&B系シンガーソングライターで、グラミー賞を5回も受賞しているドナ・サマー。
盟友ジョルジオ・モロダーとピート・ヴェロッテとの縁もあり、提供した1曲が「Romeo」です。
シングルにこそなりませんでしたが、この映画を語る時には無くてはならない1曲と言われています。
8. 「Seduce Me Tonight」(甘い誘惑):サイクルV
ジーニーがジョニーCの店でストリップをやっていることを知ったアレックスは、単身店に乗り込みジーニーを連れて帰ります。
「何でお節介をやくの!」と叫ぶジーニーに、アレックスは「友達だから。」と答える場面に、店で流れていたロックナンバーがこの曲です。
演奏するサイクルVは、このサントラの為に企画されたプロジェクトです。
リッチー・ズィトー。(MR.BIG等プロデュース)
キース・フォーシー。(ビリー・アイドル等プロデュース)
シルヴェスター・リヴェイ。(シルベスタースタローン主演のコブラ等音楽担当)
そしてジョルジオ・モロダーといった豪華陣営に、キッスのジーン・シモンズに見出されてデビューした米バンド、エンジェル( Angel)のヴォーカル・フランク・ディミノを加えた5人組でした。
作詞はキース・フォーシー、作曲はジョルジオ・モロダーです。
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9. 「I’ll Be Here Where The Heart Is」(アイル・ビー・ヒア・ホエア・ザ・ハート・イズ):キム・カーンズ
オーディションの書類選考に合格したアレックスでしたが、ニックが知人に手をまわしていたことを知り投げやりになってしまいます。
そして彼女の唯一の理解者だったハンナの死を知り、古びたバレエシューズを手に決意を固める重要な場面に流れるのがこの曲です。
キム・カーンズのハスキーヴォイスの悲しいパワーバラードに酔いしれるファンは今でも多くいます。
グラミー賞の最優秀楽曲賞、最優秀レコード賞を受賞、世界各国のチャートでも1位を獲得するなど、当時人気絶頂のキム・カーンズがサントラに参加することでも大きな注目を集めていました。
10. 「Maniac」(マニアック):マイケル・センベロ
アレックスが部屋でダンスの練習をする場面で流れるのがこの曲です。
1970年代半ばごろから、スタジオミュージシャンとして、スティーヴィー・ワンダーや、マイケル・ジャクソン、セルジオ・メンデスといった数々の大物たちのアルバムのレコーディングに参加し、ソングライターとしても、多くのアーティストに楽曲提供していたマイケル・センベロの大ヒット作「Maniac」。(全米チャート1位を獲得)
実は、アメリカで公開されたスプラッシュ系のホラー映画用に制作された曲だとも言われています。
「フラッシュダンス」で使用する曲を探していた、ジョルジオ・モロダーの耳にとまり、このサビも含めた詞を、映画用に大幅に書き換えたことは言うまでもありません。。。
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私なりのまとめ
フラッシュダンスは後に、ジェニファー・ロペスがMVでダンスを完コピして大きな話題になるなど、多くのアーティストやファンの人達に影響を与え続けています。
これからもサントラ同様、輝き続けることでしょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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